英ポンド/円 (126.50~131.90)8月8日~8月14日まで
アナリシス:
皆さん、こんにちは! 8月に入り、米ドル/円・クロス円は円高が進んでいます。日本時間8月1日早朝に米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定されたその直後は、ドル買いの動きが見られました。その後、米中貿易摩擦問題の懸念から一気にドル売りの方向となり、英ポンド/米ドルも下落していたため、英ポンド/円は一気に先週ダウントレンドとなりました。
これにより当面、米ドル/円・クロス円は下げ相場になると想定します。8月ということもあり、神経質な動きとならないか注意が必要です。
ラーブ英外相は北米3国(米・カナダ・メキシコ)を訪問し、8月7日には、トランプ大統領と会談後、英国のEU離脱後の米英通商合意締結に両国がかなり意欲的な姿勢を見せていると述べました。
ボリス首相に交代してから、合意なき離脱の可能性が高まっており、未だにポンド安が続いています。月足では実体最安値が128円前半なため、このまま米ドル/円も下落を続けるなら、この価格を下に割ってくることも想定に入れておくべきだと考えます。
8月は薄商いでマーケットへの資金の流動性も下がるため、急騰・急落には注意が必要です。
ここ最近では、FRBへのさらなる利下げの実施を促す発言など、トランプ大統領のツイッター発言でも値が動きやすくなっています。また、世界的にも金利低下の見通しがあり、景気の先行き不透明感は高まっている見方もできます。そのため、英ポンド/米ドルの買い場や株価指数などの買い場は、まだ様子見したほうが良さそうと筆者は見ています。
このため、基本的には4時間足や日足で上昇してきたところをショートポジションで攻めていく姿勢が、8月の相場に有効かもしれません。
それでは、月足チャートです。
月足トレンドレス下段、−2σ付近になります。このまま−2σに沿って下落を続けるかどうかの場面です。反対の見方をすれば、Wボトム場面となります。
続いて、週足チャートです。
ダウントレンド−2σ付近、このまま、バンドウォークを続けるか、一旦戻り目形成となるかの場面です。
最後に、日足チャートです。
ダウントレンド戻り目形成中。このまま4時間足で中段保ち合いを形成して、−1σ反発かMA反発が第1シナリオになる場面です。もしくは最安値で小さくWボトムを形成して転換することも想定できます。
それでは、向こう1週間の重要指標は、以下のとおりです。
9日(金)
8:50 日・GDP速報値
17:30 英・GDP速報値
13日(火)
21:30 米・消費者物価指数
14日(水)
15:00 独・GDP速報値
18:00 EUR・GDP改定値
上記の分析からエントリーポイントは、以下のとおりです。
予想レンジ:126.50~131.90
メインストラテジー:
買いをするなら
・128.00円~128.40円 4時間足トリプルボトムもしくはボックストレ転を根拠にエントリー
・126.50円付近で日足・週足のトレ転を根拠にエントリー
売りをするなら
・129.70円~129.90円または131.50円~131.90円で日足の戻り目と4時間足中段保合いからのエントリー
※長期的にダウントレンドが継続する可能性もありますので、トレ転狙いのエントリーは長期足・短期足ともに−2σを越えている場面からのロングポジション取りをおすすめします。そうすれば、建値で撤退することができます。