東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は134円安の2万585円と続落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も下落しましたがマザーズ指数は小幅に上昇しました。
前日の米国市場でダウ平均が767ドル安と今年最大の下げ幅を記録したことや1ドル105円台まで円高が進んだことを受けて、日経平均は394円安の2万325円と大幅に続落して寄り付きました。寄り付き後急速に下げ幅を広げた日経平均は一時609円安まで下落し7ヶ月ぶりの安値水準をつけましたが、10時過ぎにドル円が106円台に乗せると売られすぎとの見方も出たのかその後はやや持ち直し420円安の2万299円で前場を終えました。後場に入ってからもじりじりと下げ幅を縮めた日経平均は、13時過ぎにドル円が一時107円台をつけたことも好感され結局135円安の2万585円と安値から大きく持ち直して取引を終えました。東証1部の売買代金は、2兆6367億円でした。
東証33業種は証券商品先物や鉄鋼、 倉庫運輸関連などの7業種が上昇した一方で、ゴム製品や石油石炭製品、情報・通信業などの26業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は、高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が2.9%下落したほか、トヨタ自動車(7203)や任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、太陽誘電(6976)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が下落しました。一方でソニー(6758)やソフトバンク(9434)、東京エレクトロン(8035)、キーエンス(6861)は上昇しました。中でもソフトバンクは5日に発表した2019年4~6月期決算で市場予想を上回る増収増益となったことが好感され1.4%上昇しました。
その他材料が出たところではレディースアパレル大手のワールド(3612)が5日に発表した2019年4~6月期決算で市場予想を上回る増益となり、通期の営業利益予想に対して進捗率が50%を超えたことなどから買いが入り11%上昇しました。また、5日の場中に2019年4~6月期決算を発表したSUBARU(7270)は北米での販売台数増加に伴う増収増益が好感され昨日4%近く上昇し、本日も8.1%高と大幅に続伸ました。一方で農業機械のクボタ(6326)は6日に中国が米国からの農産品購入を一時停止すると発表したことを受けて、北米での農業機械事業への影響が懸念され1.7%下落しました。
VIEW POINT: 明日への視点
本日の日本市場は一時大きく下落しましたが、円高一服などを受けて持ち直す展開となりました。米中貿易摩擦への懸念が残る中、日経平均が2万円の節目を維持できるかどうかが注目されます。
(マネックス証券 プロダクト部)