英ポンド/ドル (1.2240〜1.3380) 7月18日〜7月25日まで

アナリシス:

皆さん、こんにちは!先週に引き続きポンド安続きとなっています。

いよいよ来週、保守党の党首選が結末を迎えます。ほぼボリス・ジョンソン氏の見方が強いのですが、彼が保守党党首となった場合に、市場の反応がどうなるのかを想定していきたいと思います。

【第1シナリオ】
ボリス氏に決まり、党首不在の状況から脱するため、市場の反応は好感されて、ポンド上昇の動きになる。

【第2シナリオ】
ボリス氏に決まり、合意なき離脱のリスクが上がり、ポンド下落の動きになる。

【第3シナリオ】
保守党党首決定直後は上下に触れるが、ブレグジットの結論が出ているわけではないので、結局発表前の価格とそれほど変わらず推移する。

これら3つのシナリオを考えた上で、発表日となる7月22日のポンドの動向を見守りたいと思います。

他方、本日は、ダウ平均と日経平均についても触れていきます。7月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げがほぼ確実という影響を受け、ダウは年初来高値を今月更新しました。この株高がどこまで続くかが懸念されます。

直近3日間ではやや下げに転じています。日経平均に関していえば、ダウの上昇について行けずに週足トレンドレス下段方向に落ちている状況です。来年のオリンピックに向け、24,000円台への回復は望み薄の形状と言えます。

アメリカが年内に2回の利下げをし、株価は一時的に好感されて上昇したとしても、その後の展開として考えられるのは、ダウの急落です。こうなると、日経平均の週足レンジ状態も下にブレイクして、再び18,000円台に下落し、14,000円台まで値下がりすることも想定できます。

アメリカの利下げが現実的なものになれば、米ドル/円は当面下落すると考えられ、米ドル/円、クロス円全般のポジションは下げ方向の想定になります。

それでは、月足チャートです。

【図表1】英ポンド/ドル(月足)
出所:筆者作成

トレンドレス下段。-2σまでゆとりあり。この形状からは、1.2240近辺までは下落の可能性が想定出来ます。上昇余地は直近高値の1.3380近辺となります。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/ドル(週足)
出所:筆者作成

トレンドレス下段。一旦、-2σにタッチしたので、このまま下落するか、一旦1.2580近辺まで上昇するかの状況です。

最後に、日足チャートです。

【図表3】英ポンド/ドル(日足)
出所:筆者作成

ダウントレンド2波形成中。このまま一旦戻り目を作るか、-2σまでのゆとりを下げ続けるかの状況です。

向こう1週間の重要指標です。

19日(金)
8:30 日・消費者物価指数

24日(水)
23:00 米・新築住宅販売件数


上記の分析からエントリーポイントとしては、以下のとおりです。

予想レンジ:1.2240〜1.3380

メインストラテジー:

<日足ベースシナリオとして>

買いをするなら
・1.2240付近の月足ダブルボトムを根拠にエントリー
・1.2560〜1.2590の週足トレンドレス内回帰を根拠にエントリー

売りをするなら
・1.2400近辺の1時間足中段保合いをブレイクしたら、短期足の戻り目でエントリー
・1.2440〜1.2450付近で4時間足順張りミドルライン反発を根拠にエントリー