英ポンド/円 (132.60~138.10) 7月11日~7月17日まで
アナリシス:
皆さん、こんにちは! 本日の米ドル/円は108円台に持ち直し円安に動いているものの、英ポンド/円は現在135円半ばとなり、ポンド安が進んでいます。
直近2日間ではドル売り方向に動いています。英ポンド/米ドルはフラッシュクラッシュ時のヒゲの安値を除くと、日足実体ベースでは今年の最安値を更新し、その後戻りをつけてやや持ち直しています。しかしながら、米ドル/円の下落に釣られて、英ポンド/円がこのまま下がるとなれば、今日、明日にでもダウントレンドとなる可能性が十分想定できます。
英国内の情報としては、保守党党首選はボリス氏とハント氏の一騎打ちとなり、遅くとも7月23日頃には党首確定となります。
その一方で、7月9日に最大野党である労働党のコービン党首は、与党・保守党の欧州連合(EU)離脱方針を巡る2度目の国民投票の実施を要求する方針を示し、実現すればEU残留を支持すると明言しました。まだまだブレグジットの結末が見えない英国内の状況を考えると、保守党党首が決定するまではポンド安に振れやすい地合いが続く可能性も否定できません。
また米国においては、今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げの準備が着々と進んでいるようです。7月10日、パウエルFRB議長が下院金融サービス委員会での証言で、貿易摩擦や世界経済の減速による米景気拡大への影響に対処するため「必要に応じ行動する」と述べた旨をロイターが報じています。
折り込み済とは言われているものの、このまま米国の利下げが月末に実施されるのであれば10年ぶりとなりますので、米国の利下げ発表の瞬間は一気にドル売りの動きも見られると予想できます。
最終的に英ポンド/円は英ポンド/米ドル、米ドル/円のどちらかに相関性が強くなりますが、発表直後は大きく上下に振られますので、その時は英ポンド/円を取引するより、米ドル/円、もしくはドルストレートを取引通貨に選択するのが賢明と言えます。
現在は、どちらかというと米ドル/円との相関性が強い為、今後の1週間で米ドル/円がこのまま下降方向なのであれば、下目線で攻めていくことを推奨します。
それでは、月足チャートです。
トレンドレス下段、−2σ付近になります。このまま−2σに沿って下落を続けるかどうかの場面です。
続いて、週足チャートです。
トレンドレス下段。−2σまでゆとりあり。ダウントレンド が継続するようであれば、−2σまで下落すると想定します。
最後に、日足チャートです。
ダウントレンド最安値付近。135.40円を下にブレイクするかどうかの場面となります。
向こう1週間の重要指標です。
11日(木)
21:30 米・消費者物価指数
16日(火)
21:30 米・小売売上高
17日(水)
18:00 EUR・消費者物価指数
上記の分析からエントリーポイントとしては、以下のとおりです。
予想レンジ:132.60〜138.10
メインストラテジー:
買いをするなら
・135.40円を下にブレイクするも、再度上昇して、この価格を上抜けするようであれば、そこからトレ転狙いでエントリー
・週足−2σを抜けている場面(想定価格132.60円〜132.90円)で、トレ転狙いでエントリー
売りをするなら
・135.40円を下にブレイクしたら、短期足を使って戻り目もしくはサポレジ転換でエントリー
・日足ダウントレンド 継続の場合、日足の−1σ反発もしくはMA14反発で戻り目を根拠にエントリー(価格未定)
・日足+2σからの週足MA反発+日足中段保合い上限を根拠にエントリー
(想定価格:137.30円近辺もしくは138.00円~138.10円)