金融政策が変わりつつあることで、金鉱株関連が多く物色されている。

ヴァンエック・ベクトル 金鉱株ETF (GDX)は6月初めから18%上昇した。これは、2016年4月から最大の月間増加率となっている。

FRBのパウエル議長は先週、政策声明の中で「景気の先行き不透明感が高まっている」と述べた。また、「拡大を持続させるために適切な行動をとる」とも述べた。これは、7月31日の次回会合で金利引き下げを期待するということを意味している。

その結果、米ドルは他の通貨と比べて下落した。貴金属はドルに対する単純な比率で表されるので、金にとっては好材料となる。一般的に、ドルが弱くなれば、金の価値は高くなる。

金や金鉱株関連には、他の力がプラスに働いているように見える。地政学的には、トランプ大統領は、今週末のG20会合の直後、中国に対し貿易協定の締結を要求するなど、強硬な姿勢を維持している。イランやロシアとの緊張も高まっている。

手元の経済減速か?

一方、経済指標は弱含みで推移する可能性がある。先週ニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀が発表した製造業指数では、新規受注が鈍化し、予想を下回った。鉄道輸送は昨年に引き続き減速しており、住宅市場は金利が低下しているにもかかわらず、依然として低迷の兆しを見せていない。

ヴァンエック・ベクトル 金鉱株ETF (GDX) 月足チャート

アナリストたちは、景気減速の懸念以外にも、S&P 500種株価指数を構成する企業の利益を押し下げる要因になるとみている。これは、来月第2四半期決算を上回るクランチャー・ファクトセットの評決だ。

不景気は株式市場にとっては悪材料だが、金価格にとっては良い。なぜなら、金はそれ自身に価値がある実物資産だからだ。投資家は、金は景気循環とは関係ない安全資産だと考えている。

興味深い側面として、ビットコイン(BTCUSD)も先週のFRB総会後、52週高値を更新した。昔ながらの金とはまったく違う資産だが、どちらもフィアット・カレンシーの代わりと見なされている。

チャートが上昇

最近のヴァンエック・ベクトル 金鉱株ETF (GDX)の動きは、金先物が6年間の基本パターンを完了したように見える。上図が示すように、2013年から2015年後半にかけて金先物は順次低位に転じている。次いで、一連のより高い安値が、基本パターンの右側を完成させた。現在は、レンジの上限である1,400ドルの水準を突破しようとしている。

ヴァンエック・ベクトル 金鉱株ETF (GDX)は金鉱会社の株式を保有しており、実際の金属を保有しているわけではないことを忘れてはならない。それでもなお、2つは高い相関関係を持つ。

このETFの5大銘柄の内訳は以下のとおりである。

1.ニューモント・ゴールドコープ (NEM):世界最大の金鉱山で、金鉱株関連のうち唯一S&P 500の構成銘柄である。

2.バリックゴールド (GOLD):カナダに拠点を置かなかったら、S&P 500でのNo.2の採掘者はおそらくこの企業であろう。

3.ニュークレスト・マイニング:米国で取引されていないオーストラリア企業。

4.フランコ・ネバダ(FNV):トロントに本拠を置き、「ストリーミング」と呼ばれる方法で、鉱山を所有せずにロイヤルティーを受け取る。

5.アグニコ・イーグルス・マインズ(AEM):北米とフィンランドで事業を展開するカナダの企業である。

貴金属は興味深い。なぜなら、取引所で取引されているETFのは、対象企業よりもはるかに活発で流動性が高いことが多いからである。アップル (AAPL)やフェイスブック (FB)のように、全体的なETFよりも多くの銘柄が取引されているテクノロジーのような業界とは、大きな違いがある。

貴金属関連のその他のETFには以下のものがある。

・SPDR ゴールド・シェア (GLD):金価格に直接連動。1株は1オンスの約10分の1に相当する。
・ヴァンエック・ベクトル 中小型金鉱株ETF(GDXJ):このETFは、買収ターゲットと考えられる小企業を保有している。
・iシェアーズ シルバー・トラスト (SLV):銀価格に連動するETF。銀価格は金価格と昔から関連性がある。

 

(原文)
Gold Miners Soar as Federal Reserve Puts the 'Bull' Back in Bullion

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