「マネックス人生100年デザイン」の連載では、資産寿命を延ばして高齢社会を楽しんで過ごすための、これからの資産運用やお金にまつわるお役立ち情報を発信しています。

今話題の「2,000万円不足問題」も、この連載を読んでいただければ、件の報告書の懸念点や結論を冷静に受け止めてご理解いただけるのではないかと思います。 

私たちの理解はこうです。

「社会は変化するもの。将来の安心感は、自らの行動で生み出そう」

不安なことが多い時代ですが、今回の報道を一歩踏み出すきっかけと捉えて、将来の安心のために準備を始めてみませんか。

もちろん老後資金の準備は一朝一夕になし得るものではありませんが、成功事例を見聞すると実際の行動につながるのではないでしょうか?

参考になりそうな事例をここでご紹介させていただきます。

長期的な視野での資産形成の重要性について投資教育活動に尽力されているI-O ウェルス・アドバイザーズ株式会社® 代表取締役社長でありクラブ・インベストライフ主宰 岡本和久氏が発行されているネットマガジン、インベストライフの2019年6月17日号の巻頭言です(主宰の岡本和久氏の了解を得て、紹介させていただきます)。

ネットマガジン、インベストライフ(6月17日号より)

先日、九州で講演をさせていただいたときにとてもうれしいことがありました。8年前に九州の別の都市で行った講演にご参加いただいた方でその後、接触はありませんでした。その方がご夫妻でお見えになり「今日はお礼を言いにきました。あの時、岡本さんの話を聞いてグローバルなファンドで積立投資を始めました。おかげで退職後の生活のメドが立つほどになりました」とおっしゃってくださいました。また、別の大都市では「15年前に岡本さんと出会って投資を始めたおかげでゆとりのあるリタイア生活がおくれています」というお話もありました。投資教育って10年先になって喜んでもらえることをしているのだなと実感しました。
「2000万円不足」ウンヌンという話がメディアを賑わせています。要は「将来の自分は今の自分が支える」という、私がいつもお伝えしていることをどれぐらい実行に移せるかどうかがカギなのでしょう。15年ぶりにお会いしたある方がこうおっしゃいました。「あの時に本当に積立投資をしようと思ったのです。でも、忙しさにまぎれて実行しなかったのです。もう、手遅れでしょうか」と。「そう、手遅れですね。15年前に戻ることはできませんから。でも、もっと手遅れになりたくなかったら今、始めることですよ」と私はお答えしました。要は国任せでも、企業任せでもなく、自分任せになることが大切なのです。

岡本和久氏 プロフィール
I-O ウェルス・アドバイザーズ株式会社® 代表取締役社長
クラブ・インベストライフ主宰
投資教育家& ファイナンシャル・ヒーラー®
CFA 協会認定証券アナリスト