英ポンド/円 (133.80~140.50) 6月6日~6月12日まで

アナリシス:

皆さん、こんにちは! 最近の相場は米国トランプ大統領のツイッター発言に振り回されている感がありますが、米国発信のネタとしては米中貿易問題、メキシコへの関税率を段階的に上げる方針を発表し、先週は大きくリスクオフに振れる場面もありました。

本日、アメリカとメキシコの協議が行われる予定で、その動向も気になるところです。加えて、昨日の米ADP雇用統計も民間部門雇用者数が18万人増の予想だったにもかかわらず、結果は2.7万人増と大幅に下回り、一時、米ドル/円は最安値更新に。1月10日に付けた安値に迫る下落となりましたが、その後持ち直しました。

米ドル/円の月足はまだ−2σまでゆとりがあるため、米ドル/円の下落は当面継続する可能性が高いと見ています。それに伴い、英ポンド/円も保守党の次期党首が決まるのが7月後半ということもあり、当面は米ドル/円につられる動きが強いと予測します。

特に東京時間は米ドル/円の動きと相関性が高いのですが、ロンドン時間以降でポンド買いの動きとなれば、一時的に英ポンド/円も英ポンド/米ドルとの相関性が強くなります。しかし長いスパンでは米ドル/円に追従していくと見ています。

さて、世間を賑わせているトランプ大統領は、現在英国を訪問中。本日帰国予定ですが、イギリス訪問期間中にメイ首相とも会談し、離脱後の2国間自由貿易協定の締結に両者とも前向きな姿勢を示しました。

個人的見解ですが、保守党の党首選終了後、10月31日までにイギリスが合意のありなしにかかわらず、どちらの離脱をしたとしても米国とは良好な貿易協定が必要だと感じます。そのためにも、次期保守党党首は米国との関係は英国の将来的な経済発展を維持する上でも重要な存在になるのではと思います。

英政府はトランプ大統領との会談の日に、英国の大手企業5社の代表を交えた朝食会も開催しています。メイ首相は「両国間の自由貿易協定、広域な経済協力、さらにグローバル経済とその規則、組織に対する基盤補強、形成、感化に継続して取り組み、市場の自由と公平さ、開放性、競争力を維持することにより、両国のパートナーシップは強化される」とスピーチしました。

その反面、ロンドンではトランプ大統領反対派の大規模デモが実施され、国会議事堂前の広場には全長6メートルの赤ちゃんトランプの巨大風船が出没しました。私もこちらの広場で取材をしたことがあるだけに、この赤ちゃんトランプ風船は、英国にトランプ大統領が訪問される度に出現するお決まりになりつつあることに笑ってしまうところがあります。

ですが、デモの規模はかなり大きく、警察官は全国で3,000人を超える動員となるほど、各地で激しいデモ活動が行われたのも事実です。

トランプ大統領の訪問によってポンド絡みの相場に影響を与えることはありませんでしたが、上記のようなことを踏まえ今後の動向には注意が必要です。

それでは、月足チャートです。

【図表1】英ポンド/円(月足)
出所:筆者作成

月足トレンドレス下段、−2σ付近になります。米ドル/円、英ポンド/米ドル、ともに下落となれば、このまま下値を更新していくことが想定されます。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/円(週足)
出所:筆者作成

トレンドレス下段。−2σを割りこんで、現時点では一旦陽線となっているものの、バンドウォークしてこのまま下落する可能性も高いと見ています。上昇するならMA、ミドル付近まで。

最後に、日足チャートです。

【図表3】英ポンド/円(日足)
出所:筆者作成

ダウントレンド中。昨日−1σタッチをして、本日一旦下落しています。

このままトレンドが継続するなら、直近安値の136.50円付近、もしくは−2σタッチまでの下落が想定できます。もしくは−1σを上抜けて戻り目を形成。MA、ミドル付近まで上昇するというシナリオも想定できます。

向こう1週間の重要指標です。

6日(木)
18:00 EUR・GDP確定値
20:45 EUR・ECB金利政策
21:30 EUR・ドラギECB総裁定例記者会見

7日(金)
21:30 米・雇用統計

10日(月)
8:50 日・GDP改定値
17:30 英・GDP

12日(水)
21:30 米・消費者物価指数

上記の分析からエントリーポイントとしては以下のとおりです。

予想レンジ:133.80~140.50

メインストラテジー:

買いをするなら
・136.00円付近もしくは、月・週足トレンドレス下段逆張り+日足トレ転を根拠にエントリー
・136.40円~136.60円週足トレンドレス下段+日足トレ転を根拠にエントリー

売りをするなら
・136.50円~136.60円を下にブレイクしたら短期足を使って戻り目でエントリー
・137.70円~138.00円の日足MA反発+4時間足中段保合い上限から順張りエントリー