今日5月10日は、旧国鉄が一等車を廃止してグリーン車と改称してから50年目の日だそうです。このグリーン車という名称、実は世界銀行の発案だったってご存知でしたか?

日本も世界銀行に一時期お世話になりました。黒四ダムも新幹線も、世銀からの融資で造られました。当時の世銀はシンクタンク・コンサルのような機能も果たしていて、日本の国土の広さ(狭さ)、人口蓄積の分布、などを分析して、日本経済を高度に伸ばすには航空システムよりも高速道路網よりも、先ずは高速幹線鉄道を造るべきだとの提言まで日本にしたそうです。

そして一等車についても、そろそろこういう階級的な名称は換えた方がいいんじゃないの?何がいいか?うーん、グリーンなんてどう?とサジェストしたそうです。確かに50年前の日本人がいきなり「グリーン」車なんて思い付くとも思われず、戦後の日本がどれだけ国際社会の中ですくすくと育っていったかが分かる気がします。但しこの名称の由来については、諸説があるようです。しかし上記の説は世銀の人から直接聞いた話なので、少なくとも一定の真実は含まれていると思います。

国際社会と関わりながら成長していく雰囲気に、ちょっと憧れます。最近は世界的にナショナリズムが台頭していますが、冷静に振り返るべき時期が来ているのではないでしょうか。さて、それでは令和最初の営業週も終了です。良い週末をお迎え下さい!