みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。今週も窓についての解説になります。
前回は「このまま21,500円台を維持して横ばいで推移しても、75日移動平均線はあと3週間ほど下向きが続くことになります。そのため、75日移動平均線が下向きを続けているあいだは上値の重たい展開が予想されると同時に5日と25日移動平均線を割り込んでしまうと、75日移動平均線辺りまでの下落も視野に入ってきます。売り時を逃さないようにすると同時に押し目買いは注意が必要です。この場合、3月11日と12日のあいだにあけた窓を埋めることになりますので、窓を埋めたあとの値動きについても考えながら取引を行う必要があると思われますので注意したいところです。」としましたが、果たして結果は…。
チャートを見ると分かりますが、3月25日の月曜日に5日と25日移動平均線を割り込むと同時に窓をあけて始まると、そのまま下げ幅を広げる展開となりました。
また指摘した通り、2本の移動平均線を割り込んだことから、75日移動平均線辺りまで下落すると同時に3月11日と12日のあいだにあけた窓を埋める結果となっているのが分かります。
ただ、下向きの75日移動平均線辺りまで下げたあと、翌営業日は反発する結果となっていますが、この反発は3月期決算企業の配当取りの動きだったのではないかと思われます。
こうした買いが入ったために売り込む動きにはつながらず、大幅な反発につながったのではないでしょうか。
一方、3月25日の下落時に新たな窓が発生していますので、この窓を埋めるかどうかが今後の方向を探るポイントになりそうです。
ではまず窓の種類についてです。コモンギャップではないかと考えられますので下落の加速につながる可能性は低いと思われますが、直ぐに埋めるかどうかは判断が分かれるところです。
その理由ですが、それは5日と25日移動平均線が窓のあいだに位置していることと、株価がこれら2本の移動平均線と下向きの75日移動平均線に挟まれているからです。
そのため、新たに発生した窓を埋めるためには、まず5日と25日移動平均線の両方を上回る必要があるのです。
実際に大幅反発した翌営業日の3月27日は配当落ち日となるため、5日と25日移動平均線の両方を上回るには相当なエネルギーが必要になると考えられます。また、最低でも75日移動平均線上を維持する必要もあります。
こうした状況を踏まえつつ、新たに発生した窓を埋めることができるのか、引き続き探っていきたいと思いますので、みなさんも一緒に考えてみて下さい。