東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は401円高の2万2486円と大幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。中間選挙が大きな波乱なく決着したことで昨日の米国市場が大きく上昇したことを受け、日経平均は360円高の2万2446円と大きく反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も上げ幅を広げるとその後も堅調に推移し10時26分に497円高と1日の高値をつけました。前場を423円高で終えた日経平均は後場に入ると高値圏でのもみ合いとなり大きな値動きは出ず結局401円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆7261億円となりました。東証33業種はゴム製品を除く32業種が上昇しました。中でも石油石炭製品が6.4%の大幅上昇となったほか、鉱業も6%近く上昇しました。また、その他製品、電気・ガス業、水産・農林業、医薬品なども大きく上昇しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)が4%高となったほか、ソフトバンクグループ(9984)、ファーストリテイリング(9983)、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、スルガ銀行(8358)、SUMCO(3436)、ソニー(6758)、三井住友(8316)がいずれも上昇しました。中でもスルガ銀行は900億円の最終赤字を計上しそうだとの観測報道が出たことを受け、悪材料出尽くしと受け止められ16%近い大幅高となりました。一方でファナック(6954)は1.5%安と軟調でした。その他材料が出たところでは、7-9月期決算が増収増益で着地し通期の業績予想を上方修正した明治ホールディングス(2269)が8.4%の大幅高となりました。一方で7-9月期が営業減益で着地し通期の業績予想を下方修正した臨床検査機器メーカーのシスメックス(6869)は15%近い大幅安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は米国株高を素直に好感して大幅高となりました。今夜の米国市場では連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が行われます。今回の会合では利上げは行われない見込みですが、来月の会合で見込まれる利上げ実施に向け何らかの示唆が行われるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)