◆1ヶ月のご無沙汰でした。久しぶりの「新潮流」であります。このコラムは毎週月曜日配信のメールマガジンに掲載するために書いているのだが、月曜日が祝日の場合、メルマガは休刊となる。9月の敬老の日以降、秋分の日、体育の日と月曜の祝日が続いたため、ようやく読者の目に触れるところとなった次第である。

◆都内の小学校に通う娘は、10月1日が都民の日で学校が休みだったため、4週続けて3連休だった。夏休みが終わったと思ったら毎週3連休、2期制なので秋休みがあり、11月初旬は小学校の入試で休み、後半には勤労感謝の日でまた3連休、そして12月半ばから冬休み、と休んでばかり。はて、ゆとり教育は終わったのではなかったか。

◆日本は先進国のなかでダントツに祝日が多いが、さらに増えそうだ。天皇陛下の退位と皇太子さまの即位に伴う一連の儀式を統括する政府の「式典委員会」が発足した。委員長の安倍首相は、皇太子さまが即位する来年5月1日を「来年限りの祝日とする」という。来年のゴールデンウィークは10連休になるそうだ。

◆ゴールデンウィークや年末年始のスケジュールを訊かれて、「暦通りです」と答えた経験はないだろうか。僕などは毎度「暦通り」である。だから「働き方改革」「ワーク・ライフ・バランス」が叫ばれる昨今、祝日が増えるのは結構なことなのだろう。しかし、「働き方改革」「ワーク・ライフ・バランス」にとって本当の意味で重要なのは、「暦通り」でない休み方を誰もが気兼ねなくとれる社会であり会社のあり方であろう。国が決めた祝日にかかわりなく、休みは自分で決める。

◆要は個人の心がけ次第。忙中閑あり。忙しいときほどリラックスすることが必要だ。そのほうが結局パフォーマンス効率が高まる。わかってはいるのだけれど...。「リラックスすべき時とは、まさにその時間がない時のことをいう」(シドニー・J・ハリス )