初心者でもわかりやすい金融用語集

NAV

NAVとは、Net Asset Value( 純資産 純資産純資産とは、企業や個人が持つ資産の価値から負債(借金など)を差し引いた金額のことです。これは、その企業や個人の経済的な価値や財務の健全性を示す指標として用いられます。 たとえば、ある企業が不動産、株... 価値)の略称で、資産から負債を差し引いた額を指します。特に 投資信託 投資信託投資信託とは、多くの投資家から資金を集めて、その資金をプロの運用会社が株式や債券などのさまざまな金融商品に投資し、その運用成果を投資家に分配する仕組みです。 投資家は投資信託の証券(通常は「口」と呼... 上場 上場上場とは、企業が自社の株式を証券取引所に公開し、一般の投資家がその株式を売買できるようにするプロセスのことです。これにより、企業は株式市場から機動的に資金調達を行うことが可能になり、投資家はその企業の... 投資信託( ETF ETFETFとはExchange Traded Fundの略で上場投資信託を意味します。ETFは例えば日経平均株価やTOPIX、ニューヨークダウ平均などの特定の指数と連動する運用成果を目指して運用される「指... )では、 ファンド ファンドファンドとは、複数の投資家から資金を集め、その資金を株式、債券、不動産など様々な資産に投資して運用する仕組みのことです。ファンドはプロの運用管理者によって管理され、投資家はファンドに出資することで、個... が保有する総資産から負債を差し引いた純資産を、発行済みの口数(または株数)で割った「1口(または1株)あたりの純資産価値」として用いられます。

例えば、ファンドの総資産が100億円で、負債が10億円、発行済みの口数が900万口であれば、NAVは(100億円 - 10億円)÷ 900万口 = 10,000円となります。

一方、企業会計では、NAVは単に「純資産=資産−負債」として企業の財務状況を示す指標として用いられることがあります。また、企業価値の分析においては、NAVを発行済み 株式 株式株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券の一種であり、これを購入することで投資家はその企業の所有権の一部を持つことになります。株式を保有することで、投資家は企業の利益の一部を配当として受け取る... 数で割った「1株あたり純資産( BPS BPSBPSとは、「Book-value Per Share」の略称で、1株当たりの純資産のことです。 純資産を発行済株式数で割って算出され、BPSが高いほど企業の安定性も高いと評価されます。PBR(株価純... )」として評価されることもあります。