初心者でもわかりやすい金融用語集

総合課税

総合課税とは、個人の所得税の課税方式の一つで、様々な種類の所得を合算して課税する方法です。

日本の所得税制度では、給与所得、 配当 配当配当とは、利益の一部を株主に分配することです。配当は株主に還元する方法の一つで、通常は現金で支払われますが、株式(株式配当)や他の資産の形で支払われることもあります。 配当を受け取る権利があるのは、... 所得、不動産所得、一時所得、雑所得など、ほとんどの所得が総合課税の対象となります。これらの所得を合計し、所得控除を適用した後、超過累進税率で税額を計算します。

総合課税の特徴は、全ての所得を合算することで、高額所得者により高い税率が適用される点です。これにより、税負担の公平性を図ることができます。

一方、総合課税の対義語として、特定の所得にのみ課税する「分離課税」があります。例えば金融所得(利子所得、配当所得、 株式 株式株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券の一種であり、これを購入することで投資家はその企業の所有権の一部を持つことになります。株式を保有することで、投資家は企業の利益の一部を配当として受け取る... の譲渡所得など)については、原則として 申告分離課税 申告分離課税申告分離課税とは、特定の所得に対して、その他の所得とは分けて申告し、税金を計算する制度です。対象となる所得には、株式や不動産の売却益(譲渡所得)、公社債の利子(利子所得)などがあります。 申告分... が適用され、他の所得と分離して一定の税率で課税されます。