初心者でもわかりやすい金融用語集

申告分離課税

申告分離課税とは、特定の所得に対して、その他の所得とは分けて申告し、税金を計算する制度です。対象となる所得には、 株式 株式株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券の一種であり、これを購入することで投資家はその企業の所有権の一部を持つことになります。株式を保有することで、投資家は企業の利益の一部を配当として受け取る... や不動産の売却益(譲渡所得)、 公社債 公社債公社債とは、政府や地方自治体などが発行する「公共債」と民間企業などの事業会社が発行する「民間債」の総称です。 公社債は、投資信託の運用商品としても広く活用されています。特に、株式を一切組み入れず、公... の利子(利子所得)などがあります。

申告分離課税の対象となる所得は、総合課税の対象となる他の所得と合算せずに、独立して税率が適用されます。これにより、その所得に対する税負担が明確になり、税制上の優遇措置を受けやすくなる場合があります。

たとえば、株式の 配当 配当配当とは、利益の一部を株主に分配することです。配当は株主に還元する方法の一つで、通常は現金で支払われますが、株式(株式配当)や他の資産の形で支払われることもあります。 配当を受け取る権利があるのは、... に対しては、一定の条件の下で申告分離課税を選択することができ、配当所得に対しては一律の税率が適用されます。これにより、他の所得と合算して総合課税されるよりも、税率が低くなる可能性があります。