初心者でもわかりやすい金融用語集

証券取引等監視委員会

証券取引等監視委員会とは、日本の金融市場における公正性と透明性を確保するために設立された機関のことです。この委員会は、金融商品取引法に基づいて設置され、証券取引や金融商品取引に関する不正行為や違法行為を監視し、調査を行います。1992年に当時の大蔵省に発足し、現在は金融庁内にあります。

具体的には、 インサイダー取引 インサイダー取引インサイダー取引とは、企業の内部者やその情報にアクセスできる人が、未公開の重要な情報を利用して株式などの証券取引を行う行為です。この情報は、公になれば株価に影響を与える可能性があるため、公平な市場の原... 相場操縦 相場操縦相場操縦とは、株式やその他の金融商品の市場価格を人為的に操作する行為です。この行為は、不正な手段を用いて市場の供給と需要のバランスを意図的に変えることにより、自分や特定のグループに利益をもたらすことを... 有価証券 有価証券有価証券は、所有者に対して一定の権利を与えるもので、例えば株式の場合は会社の権利の一部を、債券の場合は将来的に金銭を返済する権利を表します。... 報告書虚偽記載などの不正行為を発見し、必要に応じて行政処分や刑事告発を行います。また、証券取引等監視委員会は、金融商品取引業者や投資顧問業者の業務運営が適正に行われているかどうかを監督し、投資家保護を図る役割も担っています。

この委員会の活動は、金融市場の信頼性を維持し、投資家が安心して取引を行える環境を整えるために非常に重要です。海外での同様の機関としては、アメリカの「証券取引委員会(Securities and Exchange Commission/SEC)」が広く知られています。