初心者でもわかりやすい金融用語集

公募

公募とは、企業や政府が広く一般の投資家から資金を調達する目的で、 株式 株式株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券の一種であり、これを購入することで投資家はその企業の所有権の一部を持つことになります。株式を保有することで、投資家は企業の利益の一部を配当として受け取る... 債券 債券債券とは、政府や企業が資金を調達するために発行する借金の証書です。債券を購入することで、投資家は債券発行者から将来的に元本と利息を受け取る権利を得ます。 債券には様々な種類があり、国が発行する国債、... などの 有価証券 有価証券有価証券は、所有者に対して一定の権利を与えるもので、例えば株式の場合は会社の権利の一部を、債券の場合は将来的に金銭を返済する権利を表します。... を募集することを指します。新しく発行される有価証券の購入を不特定多数(50名以上)の投資家に対して取得申し込みを勧誘します。

公募では、投資家が50人以上の場合、または50人未満であっても将来的に広く一般に転売される可能性が高い場合、金融商品取引法に基づく 目論見書 目論見書目論見書とは、金融商品を投資家に提供する際に、その商品の詳細情報を記載した公式な文書のことです。この文書には、投資商品の目的、戦略、リスク、過去の実績、手数料や経費などのコストに関する情報が含まれてい... の交付や発行開示書類の提出などが義務付けられます。これにより、投資家に対する情報提供の透明性が保たれ、投資判断の基盤が強化されます。

対照的に、勧誘対象が50名未満の場合や、対象が適格 機関投資家 機関投資家機関投資家とは、大量の資金を運用する専門の組織のことです。これには、銀行、保険会社、年金基金、ヘッジファンド、投資信託、大学の基金などが含まれます。 機関投資家は、一般の個人投資家と比べて、情報の収... であり、その譲渡が適格機関投資家以外に行われるおそれが少ない場合は、私募と呼ばれます。私募では公募ほど厳格な規制が適用されず、より限定的な投資家層に対する資金調達が可能となります。