1.概況
本日の日経平均は325円高の2万3420円と大幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。先週末と昨日の2日間で主要な米国の株価指数が下落したことを受け日経平均は52円安の2万3042円と小幅に反落して寄り付きました。朝方に米国が24日から対中関税を発動すると発表したものの、税率が当初予定の25%から年内は10%に引き下げられるなど中国との対話への配慮が見受けられたことがプラスとなってか、日経平均は寄り付きがほぼ1日の底値になると下げ幅を縮めてすぐにプラスに転じました。その後もほとんど押し目をつけることなく上げ幅を広げた日経平均は前場を248円高とその時点の高値近辺で引けました。日経平均は後場寄りから一段高になると上げ幅を350円超まで広げました。一時は386円高をつける場面もあった日経平均は大幅高での推移が続き結局325円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆9496億円となりました。東証33業種は全業種が上昇しました。中でも空運業と鉄鋼はともに4%を超える大幅高となっています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は多くが上昇しました。売買代金2位の任天堂(7974)が2.4%高となったほか、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、武田薬品(4502)、ファナック(6954)、三井住友(8316)がいずれも上昇しました。一方足元で株価が好調に推移していたファーストリテイリング(9983)とソフトバンクグループ(9984)は利益確定売りに押されてファーストリテイリングが0.7%安、ソフトバンクグループが2.2%安とそれぞれ下落しました。材料が出たところでは、8月の既存店売上高が前年同月比4.2%減と軟調だったアミューズメント施設運営のイオンファンタジー(4343)は7.1%安と大きく下落しました。また、会計上の懸念から第三者委員会の設置および株主総会の延期を行うと発表したキャラクターマーケティングなどを手がけるディー・エル・イー(3686)がストップ安となりました。一方で1対3の株式分割を発表したYouTuberのマネジメントなどを行うUUUM(3990)は6%超の大幅高となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均が先週末に2万3000円の節目超えをしてセンチメントが改善したところに、米国の対中関税に中国との対話に配慮が見られる内容だったことで安心感が出たのか日経平均は大幅に続伸しました。今週は18日から19日にかけて日銀の金融政策決定会合が開催されます。大きな政策変更はない見込みですが、9月初旬の講演で追加緩和の必要性を主張した片岡剛士審議委員がなんらかの提案を行うかなどが注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)