NYダウ: 24174.82 ▼132.36 (7/3)
NASDAQ: 7502.67 ▼65.01 (7/3)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は独立記念日の前日で短縮取引となるなかハイテク株に売りが出て4日ぶりに反落となりました。朝方に137ドル高まで買われたダウ平均ですが買いが続かず上げ幅を縮めると昼過ぎにマイナスに転じ下げ幅を広げる展開となりました。引け間際に156ドル安まで売られる場面もあったダウ平均は結局132ドル安の24,174ドルで取引を終えています。 また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も65ポイント安の7,502ポイントとなっています。
2.経済指標等
米新車販売台数は年率換算で1747万台となり市場予想を上回りました。また、5月の米製造業受注も前月比0.4%増となり市場予想を上回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち電気通信サービスやエネルギー、不動産などの6業種が上げ、電気通信サービスは1%以上上昇しました。一方で5業種が下げ、情報技術と金融が1%を超える下落となっています。
4.個別銘柄動向
特許問題に絡んで中国での販売を禁止されたと伝わった半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)が5%以上下げました。また、顧客情報の流出問題に関して米政府が調査を拡大していると報じられたフェイスブック(FB)も2%を超える下落となっています。電気自動車のテスラ(TSLA)も4-6月期の生産・出荷状況について厳しい評価が相次いだことで7%以上下げています。一方で投資ファンドが創業者一族などの大株主に身売り交渉を提案していると伝わった食品大手のキャンベル・スープ(CPB)が2%近く上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%低い2.83%となりました。ドル円は110円台半ば近辺で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が一目均衡表の雲の下限(21,698円)を維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)