NYダウ: 24462.94  ▼201.95 (4/20)
NASDAQ: 7146.13  ▼91.93 (4/20)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場はアップル(AAPL)の大幅な下げや長期金利の上昇が重石となり続落となりました。小幅に下落してスタートしたダウ平均は昼前に240ドル安まで売られると一旦下げ渋りましたが、その後も上値の重い展開が続いたことで取引終盤に再び下げ幅を広げ一時は290ドル安近くまで下落しました。引けにかけてやや持ち直したダウ平均ですが結局201ドル安の24,462ドルと3日続落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も91ポイント安の7,146ポイントと続落となりました。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融を除く10業種が下げました。そのなかでも生活必需品と情報技術、一般消費財・サービスが1%を超える下落となっています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中24銘柄が下げました。そのなかでも4-6月期のiPhoneの販売見通しが市場予想を下回るとの指摘が相次いだことでアップルが4%余り下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。アップル1銘柄でダウ平均を50ドル近く押し下げています。アップルの下げを受けて他のハイテク株も安く、IBM(IBM)が2%近く下げたほか、インテル(INTC)やマイクロソフト(MSFT)も1%を超える下落となっています。一方で市場予想を上回る決算を発表したゼネラル・エレクトリック(GE)が4%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外では、4-6月期の業績見通しが市場予想を大幅に下回った靴メーカーのスケッチャーズ(SKX)が急落し27%安となっています。信託銀行大手のステート・ストリート(STT)も決算で新規事業などにかかった費用の伸びが同業を大きく上回ったことが嫌気され4%以上下げています。ツイッター(TWTR)は投資判断の引き上げを好感して一時5%高となりました。引けは1%余りの上昇となっています。

5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.05%高い2.96%となりました。ドル円は107円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が先週末同様に下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)