NYダウ: 22871.72  △30.71 (10/13)
NASDAQ: 6605.80  △14.29 (10/13)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は消費者の景況感に関する指標が高水準だったことを受けて景気に対する楽観的な見方が広がり小幅に反発し、ナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しました。ダウ平均は64ドル高まで買われ11日に付けた史上最高値(22,872ドル)を一時上回るなど一日を通して堅調に推移すると30ドル高の22,871ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も14ポイント高の6,605ポイントとなり2日ぶりに史上最高値を更新しています。

2.経済指標等
10月の米ミシガン大学消費者態度指数速報値は101.1と前月から上昇し2004年1月以来13年9カ月ぶりの高水準となりました。一方で9月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.2%上昇したものの市場予想に届きませんでした。変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数も前年同月比1.7%上昇となり市場予想を下回っています。また、9月の米小売売上高も前月比1.6%増となりましたが市場予想を下回りました。8月の米企業在庫は前月比0.7%増となり市場予想と一致しています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業や電気通信サービス、ヘルスケアなどの6業種が下げました。一方で情報技術や素材、一般消費財・サービスなど5業種が上げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではアメリカン・エキスプレス(AXP)とインテル(INTC)が1%を超える上昇となった一方で、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が1%安となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、目標株価の引き上げを好感して動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)が2%近く上げ上場来高値を付けました。また、決算が増益となったバンク・オブ・アメリカ(BAC)が買われました。ウェルズ・ファーゴ(WFC)は決算が大幅減益となり3%近く下げています。

5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.04%低い2.27%となりました。ドル円は111円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。短期的な過熱感も意識されるなか日経平均がどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうで、一日を通して堅調さを保てるかも注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)