1.概況
本日の日経平均は91円安の2万138円と4日ぶりに反落しました。TOPIXやJPX日経400も下落しましたが、新興市場のマザーズ指数は2.3%高と大きく上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が下落したこと、ドル円がやや円高に振れたことを受け日経平均は38円安と反落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後にやや下げ幅を広げた後に持ち直し、10時半過ぎには下げ幅を15円安程度まで縮める場面がありました。前場を46円安で終えた日経平均は後場寄りから一段安となりまもなく112円安と1日の安値をつけました。その後も軟調な推移が続いた日経平均は結局91円安と安値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆2639億円となりました。東証33業種は空運業、ガラス土石製品、陸運業などの7業種のみが上昇、残る26業種は下落しました。中でも証券商品先物、鉱業、非鉄金属、海運業、石油石炭製品の5業種は1%を上回る下げとなっています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は軟調な銘柄が目立ちました。売買代金トップの任天堂(7974)、ソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、東芝(6502)などがそれぞれ下落しました。一方でトヨタ自動車(7203)と村田製作所(6981)はそれぞれ上昇しました。原油価格の下落を受け関連株が軟調でした。国際石油開発帝石(1605)、石油資源開発(1662)といった資源開発関連や出光興産(5019)やJXTGホールディングス(5020)などの石油元売りもそれぞれ軟調でした。その他材料が出たところでは、LED照明器具のシーシーエス(6669)が一時ストップ高となり終値でも20%近い大幅高となりました。昨日の大引け後に発表した今期の業績予想および配当の上方修正が好感されました。また、分析機器大手の堀場製作所(6856)が2.8%高としっかりでした。投資判断の中立から強気への変更に加え、目標株価の大幅な引き上げが好感されました。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は昨日まで3日続伸し400円ほど上昇して年初来高値を更新していたこともあり、利益確定売りが先行して反落しました。引き続き国内外ともやや材料難のなか、米国株式市場とドル円動向をにらみながらの展開となりそうです。
(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)