300回目に到達しました!7年目に突入したところです。改めまして、読者の皆様に感謝を申し上げます。
さて、トヨタ自動車(7203)の株価が動きません。東証一部の売買代金が盛り上がらない要因です。5月高値を起点に「コイル型(ねじ巻き状)」という、三角もち合いになっています。もち合いパターンは継続型であり、この調子でいけば、次は新しい上昇相場がスタートするはずなのですが、ここまで長いと下げに対する不安感が台頭します。あまりみたことのない、綺麗なもみ合いです。ホンダ(7267)の株価は11/8安値から11/25高値まで14%上昇したのに対し、トヨタは11/8安値から4%しか上昇していません。
実は、この差は過去の動きから少しみえてきます。2007年2月末を100として両者の株価推移を比べると、リーマン・ショック直後に安値を付けたあとはかい離がみられます。ホンダは安値を切り上げながら推移したのに対し、逆にトヨタは安値を切り下げました。その分、出遅れ感もあってか、アベノミクス相場ではトヨタが優位に展開し、ホンダにキャッチアップする構図となりました。しかし、両者のかい離はまた開き始めています。
特殊事情がない限り、長くこんな状況が続くとは思いませんが、いつトヨタは動きだすのでしょうか? 5月高値から12/4で「134」日が経過しました。今回のような綺麗なパターンではないですが、同じようにもみ合いが長く続いたのは2012年にもありました。当時、4/2に高値を付けてから、もち合い上放れのスタート時点となった大陽線を形成するまでに「158」日かかりました。5月高値から「158」日が経過するのは来年の1/14だと思います。そこで何かが変わるのでしょうか。まったく関係のない可能性の方が大きいでしょうが・・・
でも、その前に重要なのは、5月以降の高値と安値の「48~49」日パターン。それでいくと、12/16-17はどんな動きをするか、とても重要だと思います。
東野幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
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