日経平均は方向感が定まらず、売買代金が減少傾向に入ってきました。7月~8月は例年、夏枯れ相場といわれるほど、年間では最も売買代金が減少する時期にあたります。
さて、この先ですが、日経平均は2つのパターンのうち、どちらかの可能性が高いとみています。それは、「逆N波動」か、「P波動」か?
「逆N波動」は高値から二段下げの動きです。つまり、6月上旬からの現在のもみ合いの次にはもう一度、長短を問わず、下落局面がくるといったパターンです。一方、「P波動」は高値圏で三角もち合いを形成する(5/22高値を上限、6/13安値を下限とした動き)ことです。
現在、その分岐点に近いタイミングです。主力株のチャートをご覧ください。高値から下げたあと、もみ合っているのが分かります。
日経平均の基準線は6/28に下げに転じる可能性大です。昨年後半からの下げ相場で始めてです。なので、早ければそのタイミングでどちらかに動きだすかもしれません。見た目では下げるムードですが、もち合いに入るのならば、急反発ではないでしょうか。逆に急反発でもないと、高値もち合いは厳しいかも。基準線が下げても、株価が13000円付近で頑張れば、雲のネジレ前後で急反発の可能性も。SQ前後でしょうか。

前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、バーナンキFRB議長は経済が予想通りに改善すれば、14年半ばあたりに資産購入終了の可能性もあるとの見解を表明しました。米景気回復に対する信頼度が向上したのでしょうか。景気回復が続くのであれば、NY原油先物(WTI)が気になります。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表する原油先物の建て玉をみると、過去最高の水準まで買い越し額が増加しています。これまでのように価格上昇による増加ならわかるのですが、今回は価格は大きく変化していません。投機資金が割安な市場に移っているとの見方もありますが、今後の動きが気になります。AOCHD(5017)などの石油・石炭関連は出遅れ感が強く、原油価格の動向次第では注目です。

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TOPIXの11月中旬頃の安値から5月高値までの間、東証業種別指数をみると、石油石炭製品は33業種中で30位のパフォーマンス。ただ、確かに出遅れてはいるものの、TOPIX の5月高値から6/25現在までの下落相場のなかでは、一番下げたTOP10に入っているほど、動きとしてはあまりよくない。
業種の優等生は、情報・通信です。上げ相場のときはTOPIXに劣りました(33業種中で20位)が、5月高値からは最も下落率が小さい。全体相場がまだ下げるなら、押し目買いはNTTドコモ(9437)でしょう。新値十本足は昨年11月以降、底値を切り上げながら陽転。それだとメガバンクの新値足と変わりないのですが、・・・もっと注目すべきは、それに至るまでの調整期間がメガバンクの二倍ぐらいあることです。
NTTドコモは最初に20万円を割り込んでから9年を越えました。陽線一本立ちの前に仕込みたい気持ちになる足です。

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ