株、また結局ダレルのではないか~?と思って、なかなか買う勇気がない!そりゃそうですね、下げ相場に向かう逆張りになるので、買うタイミングを失敗したら自分が株投げさせられるまで下げるパターンって結構ありますから・・・。ただ、この下げのリバウンドはどこかであるわけで、それを虎視眈々と狙っている?みんなが・・・・、一番安い日に買いたい、と思うでしょう。
日経平均の26日のローソク足は上下にヒゲのある、実体部分もそんなに大きくない陰線。その前日、つまり25日は長めの陰線で、ちょうど26日の陰線は25日の長い陰線に隠れるような格好になりました。「陰の陰はらみ」と名付けられたローソク足のパターンです。
陰線とは始値よりも終値の方が安いことを意味するので、方向としては下向きですよね。その下向きのものが2日続けてでたために、一見弱そうに思うのですが、テクニカルには面白い解釈がある。「弱そうに見えるが、下降力の消耗を意味する」ってことになるのです。底打ちの可能性のあるパターンの1つですよ。
「次の日に上昇スタートで陽線(始値よりも終値の方が高いことを意味する)」か、「下落スタートでもそこから上昇し、前日の陰線をつつみ込むような動き」、
になると底打ち近しとのことなのです。要するに後者は「つつみ足」ですね。最近、業界人でもあまり興味のある人は少なく、ローソク足の形状にこだわる人は、より 減ってきたように思います。私は毎日テクニカル分析のコメントを書くために、細かい部分までびっちりみる方です。
いつも、携帯メールでNY市場の概況が送られてくるサービスを利用しているのですが、昨日、11時ごろ自宅について、しばらくして携帯に届いたメールをみると、"ダウ平均-大幅反発!"。やっぱりそうか、あすの東京も買い優勢のスタートだ!きょうの「陰の陰はらみ足」はやっぱり買いか~と思って安心して、夕食後(夕食じゃない、夜食ですね)に眠りについたのです。
ところが朝起きると、1万ドルを割り込んだダウ平均の数字が、いつも朝一でみるTBSの番組の左上に・・・ガックリ。
米株が安いからといって、日本株も同じように安くなるとは限らないのですが、始まり高くて終盤で下げるのはやはり、「陰線」感覚でつらい。朝起きたばかりなのに一日が終わったような気持ちになります。
でも、東京市場が仮に、「下落スタートでもそこから上昇し、前日の陰線をつつみ込むような動きになると、・・・」いう可能性もあるかなと思いながら、きょうの仕事一番、日経平均の予想レンジ「9620円-9420円」。
米市場の下げの影響があると思ったので、下落スタートで安めに設定しましたが、「つつみ足」になるように設定。朝の一番安かったところはハズレましたが、何とそこから買われてくるではないですか!まじで「つつみ足」と思わせるような動き。別名は「抱き線」ともいいます。
現在は14時57分ごろ。 26日の「陰の陰はらみ足」に続き、きょうは「陽線つつみ足」となるか・・・終了、終値は9639.72円で「つつみ足」完成。なるもんですね(笑)。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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