今回は一目均衡表中心の話。日経平均は非常に重要な局面です。昨日3日は早々に転換線の上に抜け出した点では評価できますが、今日の動きが注目されるところです。
明日5日からは転換線と基準線が同時に上昇に転じる見込みとなるため、そのタイミングで株価がどのレベルに位置しているかが重要です。昨晩のNYダウは基準線を超えて終了しているので、日経平均も2日の陰線高値(基準線レベル)を超える上昇を期待したい局面ですが・・・到底無理っぽいですね。
遅行スパンが株価を上回っており、見た目は好転(遅行スパンが株価を上回ることで、三役好転のうちの1つ)したかのように見えますが、前に大きな壁(10月28日以降の急伸の壁)が待ち受けていますので、再び株価の下に潜り込むパターンになる可能性が高く、株価を上に抜け出し好転が継続するにはまだ時間がかかると思われます。
また、来週末にかけてもたつくような動きが継続すると、SQ算出日(12日)から基準線の下落が始まります。それは株価下振れのケースで注意する点。もちろんそれまでに下振れする可能性もあります。上でも下でも、いずれにしても13日は「満月」でもありますから注意が必要でしょう。
週足均衡表でも下向きの転換線が今週は8917円まで下落しています。来週はおそらく8298円までさらに下がります。下落している転換線が横ばい基調になるのは12月の第3週目。それまでは上昇パターンでも8298円処までしかいかないことになるのでしょう。いずれにしても目先の上値追いには慎重姿勢で挑むべき。
逆に良いパターンとしての想像は、10月以降のチャートパターンで見た場合、均衡表の底打ちパターンとなる「準備構成」の動きとなるかどうかがです。 「準備構成」というのは二番底形成のことをさします。長期間の下げ相場から上げ相場に移るときに形成される底入れのパターンです。
基本の考え方は、最初の安値から26日(基本数値)の期間内において、戻り高値を形成して、次の安値が最初の安値を下回らずに反発するものです。最初の安値から次の安値までの線は準備構成線といいまして、それで最初の安値から26日間を示します。次の安値が最初の安値を下回れば準備構成は不成立となり、次の更なる安値で同じパターンが出ればそれを繰り返し見ていくといった考え方です。
成立するまでは、あくまでも最初の安値は想定安値であるとする考え方。あとは、基準線と転換線の好転や、遅行スパンの好転、株価が雲を上抜ける好転、を待つのみとなります。二番底(次の安値)から数日経過したあと均衡表が好転し、その好転後、9日目またはそれ以内に再上昇するものが最も理想的とされています。また、二番底(次の安値)からの再上昇過程で放れ(マド、空)を作って上昇するパターン。酒田手法でいう「三空」などが見られればベターとされているのも特徴です。
現在、日経平均と同じパターンの銘柄も多いですから、是非、検証・分析してみてください。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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