今週21日は20日「満月」の翌営業日でしたが、日経平均は目先の高値だったような感じでしょうか?でも、なかなか下がりそうで下がらない相場展開になっております。日経平均の日足で見ると、なかなかわかりづらいのですが、分足(見やすいのは個人的に5分足)を見ると21日に高値をつけて以降は、高値切り下げ、安値切り上げ、といった状況が発見できると思います。三角もち合いですね。相場は短期的に過熱しています、と断言するよりも、過熱指標が散見されます、と言った方がいいと思いますが、なかなか下がりませんよね。逆に、高値圏でもち合っているもんですから、相場は強いという認識に変わって更に上昇するのではないか。という期待感からまた買いが入ってきます。昨日のように突然、昼のバスケット取引で1240億円もの資金を1件で約定するようなものを見せられると、いよいよ遅くて大きな資金が動いてきたかという雰囲気になって、なかなか売り時がわからなくなります。

 さて、5月の「新月」は5日、「満月」は20日です。5日は休日なので2日か7日になりますね。ちなみに私自身の分析でも今月は2日と19日に変化日と出ています。ほとんどかわりません。非常に先が読みづらくなっていますが、もち合いが続くのであれば、そこから上に放れる日なのかもしれません。逆に下かもしれませんね。でも、下だったらとっくに下落している気がするのですが、どうでしょう。考える時間を与えてくれる売り時ってないですよね。

 その放れるタイミングを相場一点で判断するとすると、東証一部銘柄の全銘柄のなかで、ローソク足の“十字足”銘柄が異常に多くなったときなどが、どっちかに放れる前日のシグナルになることもあります。
 一方で、私の分析では5月28日から30日の間にも変化日が集中します。そこまで、緩やかな調整が続く可能性があるのでは、とも考えています。日経平均のチャートを見ることができる方は見てください。3月17日安値を中心に左右対称的に折り曲げてみて、ローソク足を見てください。そうすると、どんなイメージの調整になるか想定できると思います。そうですね、1月22日安値から2月27日高値まで上がった分の仕返しの下げが考えられるということです。
 現状で強気を言える人はそんなにいないと思います。でも、サブプライムが・・・、モノラインが・・・、などまだまだ弱気な方はたくさんいます。でもNYダウも強い動きになってきました。もう13000ドル手前まで戻していますよ。史上最高値14198ドルまであともう少し。日経平均どうですか、18000円だったものが14000円ですよ。NYダウは12760ドル程度ですから、高値から10%程度下がった位置で推移していますね、あれだけ悪材料を出しながら、来年あたりは高値超えてきませんか?期待を込めて。

(株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ 東野幸利)