私の母校である高校の校長先生は、高校の先輩に当たります。先日、校長先生と飲みながらお話をする機会がありました。最初は「先生と生徒」的な構図が強かったのですが、最終的には「先輩と後輩」の構図が強くなりました。そしてそれは、私にとってはとても居心地のいい関係でした。
私の母校の先輩・後輩関係は、強く、絶対です。私の理解では、母校には創業者、財団、経営者、或いは国が定めた方針などの「骨格」がなく、寄り添いながら生きてきた無脊椎動物のような構造であり、その結果先輩・後輩と云う関係が、脊髄ではないけれども構造を支える重要な要素として、大切にされてきたのだと思います。母校は校歌も金科玉条の如く大切にしているのですが、これも無脊椎動物のような構造であるが故に、構造全体を支える補助構造物として大切にしてきたのではないでしょうか。
校長先生との会話は、この母校を支える重要な構造である先輩・後輩と云う「拠り所」と共にお聞きすると、とても分かりやすく、すぅっと入ってくるのでした。
私は母校が好きです。後輩のために出来ることを、もっと考えねばならないと思いました。が、しかし、これは母校に限ったことではありません。会社の後輩然り。そしてさらにもっと広く後生全般然り。常にそう云う視点を大切にしたいと思ったのでした。