トランプが大統領選に勝って以来、アメリカ株は波はあるものの、基本的に上がり続けています。一方ドルは、一旦強くなったあと売られ、一進一退が続いています。これらの動きについては、オンライン、オフライン双方のセミナーやイベントで何度も話しているのですが、このつぶやきではあまり書いてこなかったことに気付き、ちょっとまとめてみようと思います。
法人税減税、これはストレートにアメリカ株にプラスです。金利の先高感によるイールドカーブのスティープ化は、金融株にプラスで、加えてインフラ投資にまつわる様々な資金調達は、ウォール街の投資銀行などを潤わせるので、金融株を中心にアメリカ株は上がってきました。
レパトリ減税とも呼ばれる本国投資法は、アメリカ外にあるアメリカ企業のお金をアメリカに戻す際の税率を大幅に下げるもので、恐らくこの本国投資法を実施するだろうとの思惑で当選直後はドル高になったのだと思いますが、実際にこの法律が実施されるのは一年後くらいになりそうで、そうなると流動性の極めて高い為替市場では一年後のことはあまり関係がないので、ドルの水準は元に戻り、行ったり来たりするようになりました。
一方、さはさりながら、一年後には本国投資法が実施されるだろう、そうするとアメリカ企業はその環流させたお金をどうするのだろう?株主は自社株買いにそのお金を使うことを迫るだろう、という連想が働き、こちらは本国投資法が実施される前でも、いずれそのようなことが起きるなら今のうちに先取りしておこう、ということでまたアメリカ株は買われたのだと思います。通貨の単純な交換レートである為替と、企業のアクティビティを背景とした株式で、政策の影響の出方が違うのだと思います。
トランプとそのチームは、彼らのやりたいことを実現するために、取り敢えず株価を高くしておけば、一定層の不服は封じ込められると考えているようにも観察されるので、アメリカ株は、これからも暫く、とても興味深い投資対象で、目が離せません。中央銀行が利上げをすることも、それ自体は株価にネガティブかも知れませんが、それがいい買い場を演出してくれるかも知れません。色々と気になりますね!
そんなアメリカ株、値が動くのは基本アメリカ時間、それは日本の夜です。飲んだり食べたり、或いはベッドに入った時間帯に、アメリカ株のことが気になります。そこで!主要オンライン証券初のアメリカ株取引専用スマホアプリを今日リリースしました。やったぁー!かなり便利です。夜のお供に御検討下さい。最後の方は営業のようで失礼しました。