マスターカードの取締役会が終わり、マンハッタンに移動してきました。昨日までは夜部屋に戻るとさっさと仕事をして、それからサプリを飲んで歯磨きなどして、すぐにパジャマに着替えて寝床についていたのですが、マンハッタンに来て定宿に入ると、どうも慣れからか或る意味でだらしなくなり、寝るべきタイミングでもうたた寝してしまったりと、ペースが崩れると云うか、いやいつものペースに戻ってしまいます。

そんな中でいつもと違う点がひとつ。定宿はトランプタワーの近くなのですが、目の前の通りが警察によってブロックされているのです。ソフトブロックとでも云うか、一切の車両が入れない訳ではないようなのですが、事実として目の前の通りは車が一台も通っていません。二十年近くこの宿に泊まっていますが、こんなこと初めてだなぁ。トランプがホワイトハウスに移るまで、こんな状況が続くのだそうです。

テレビの中でも、私がビジネスで付き合いのある人たちの中でも、トランプに批判的な話だらけですが、マンハッタンに移る車の中でずっと私とお喋りをしていた運転手さんは、自身もトランプに投票し、今までのプロ政治家は話は上手だけど何も出来なくて、ビジネスマン出身であるトランプはちゃんと何かが出来るのではないかと、大きな希望と確信を持っていました。このギャップが今回の選挙で明らかになった最大の問題だと思うのですが、トランプが何故勝ったかを皆もっと良く考えるべきでしょう。

明日はトランプタワーの目の前まで行って観察してきましょう。変化を求める国アメリカと、変化を求めない大陸ヨーロッパ。どちらの方が成長があるかは、自明のことのように思われるのですが、さてどうなることやら。明日は一日中様々な人に会う予定なので、更に観察と思考をしたいと思います。