毎回ニューヨークに来て、唯一とも思われる困ったことは、お布団の魅力に勝てないと云うことです。一日中あれこれと用事を済ませてる間は、頭の中に全く意識していないのですが、ホテルに戻った瞬間に、うむも云わせない極大の腕力で、蟻地獄か渦潮の底に引き込むように、お布団が私を捕らえるのです。寝る前にしなければいけないことがあるのに、その魔力に勝てません。

こんなことは、ニューヨークに居る時以外には起きないのですが、逆にニューヨークでは必ず起こります。そしてその渦潮の底からなんとか奇跡的に意識を取り戻して抜け出して、或いは強力に別の力で救い出してもらって、要は叩き起こされて、しなければならない仕事をして、また魔のお布団に戻るのです。あー厳しい。お布団さん、堪忍してー!

思うに、日本との絶妙の時差と、いくらでも用事を作れるので日中スケジュールを積み込みすぎて流石に疲れるのとが相俟って、お布団渦潮を形成しているのだと思います。しぇー。ホテルに戻る前に寝る前の仕事を終わらせるように努力するしかないですかね。ブツブツ云わずに頑張ります。