最近インデックスETFで、毎日ポジションを取るようにしています。毎日ポジションを取るとは、或るポジションを持ち続けると云う意味ではなく、基本、毎日ポジションは引けまでにはクローズし、また翌日同じ方向か、違う方向か、ポジションを取り直すのです。儲けることが目的と云うよりも、そうすることによって、マーケットの感覚を忘れず、ニュースその他にも敏感になり、自社のサービスの良し悪しを知るためです。

実際にやってみると、上に書いたことは淡々と出来るのですが、トレーディング自体に自分が感情を持つことを強く再認識します。これはどちらかと云うといい意味ではなく、感情に左右されてしまう、要は自らが一度した判断に自らが束縛されてしまう、弱い自分を見るのです。ダニエル・カーネマンはトレーディングに絡む人の感情との関係を説いてノーベル経済学賞を取りましたが、その理論を知り、かつ長年トレーディングに色々な形で関わってきた私でも、トレーディングに於ける感情のコントロールがままなりません。でも私ももういい歳だしなぁ。この辺りで悟りを開きたいとも思うのです。ロボットと競争するなんて云うのもいいかも知れません。

私は元々債券トレーダーでしたが、その世界では以下のようなジョークがありました。What is the difference between the bond and the trader? The bond matures, the trader doesn't. ははは。