このロングウィークエンドは、寝ている間に日本の株価もドルも強くなるという、ナイスな週末でした。もちろん様々なポジションを持たれている方々がいらっしゃるでしょうから、諸手を挙げて無条件に喜ぶのは不謹慎だと思いますが、そうは云っても全体で見ると年金財産の増加なども含めて、全般にかなりベターなことだと思います。
私は日銀の緩和政策、並びに追加緩和には大賛成で、短期債の利回りがマイナスになるなんて誰も困る人もいないから副作用ではないし、市中にお金が望まれる水準まで回らないのは、日銀の問題ではなくて、銀行や銀行行政、或いはその他の政策の問題であって、日銀としては出来る限りの策を、しかも妥当な策を、きちんと後ろ倒しよりは前倒しに、そしてマーケットの期待をうまく裏切って驚かしながら効率良くかつ効果的に手を打っているので、日銀は良くやってると思うのです。
然しながら週末に何気なくテレビのスイッチを入れてみると、金融や経済の専門家がその人の独自の考えで日銀政策に反対するのは格別、金融や資本市場のことをあまり知っているとは思われない評論家・コメンテーターの方々が、皆そろって日銀批判をしているのを聞いて、それは私が見た(いくつかの)番組だけだったのかも知れませんが、気持ち悪くなって、音楽だけを掛けて部屋の片付けをすることにしました。ネット上の論評をチェックしても、似た状況が散見されて、円高の時は円高は良くない、円安の時は円安は良くない、デフレも良くない、インフレも良くない、積極的な手を打たないのも良くない、打つのも良くない、どうして目の前に拡がる事象を取り敢えず否定的に見る人が多いのか、ちょっと気持ちが悪くなりました。
まぁでも、そういうことだから、マーケットは面白くもなるのです。ものごとは感情的ではなく冷静に見て立ち回りを決めることが大切だと思います。