今日、来春入社予定の新卒内定者に訓示をしました。この日に内定者を集めるのは、当社としては初めてですが、世間では内定者が来るか来ないか今日は戦々恐々、などと云われてましたが、無事集まりました。健康に留意し、ちゃんと卒業し、遊びなど思い残すことをなるべく消化してくること、そしてもし興味があれば国語力(説明力)を高めることを意識すること。そんな話を中心にしました。
私が内定者だったのは、もう28年前のことか。あの頃と今と、自分はどう変わっただろう?あの頃は良かった。あの頃は希望に満ち溢れていた。あの頃は活気があった。云々。とは思いません。あの頃と今と、自分としては気持ちも感覚もあまり変わりません。世界は常に広大で、知らないこと、出来てないことが、自分のサイズに比して膨大にあり、それに対する興味と、なんとかベターにならなければ、という気持ちはほとんど変わらない気がします。成長がないのでしょうか。
でもそう思っているから、少しではあっても成長を続けられるのかも知れない。そんな考えを再確認するにも、若い人と話すこと、彼らの表情を間近に見ることはいいことです。頑張れ内定者!
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。