今年もやってきました株主総会のシーズン。そろそろ全国的に本格化してきたようです。当社は創業・上場直後の2001年に上場企業として初めての総会を土曜日に開いて以来、今は上場企業は事業持ち株会社のマネックスグループに代わりましたが、臨時総会も含めて常に土曜日に総会を開いてきました。これは、資本市場や株式市場の民主化を唱えてきた私たちとして、個人株主の方がなるべく多く株主総会に出席できて、積極的に御質問や御意見をされる機会を作ろう、延いては当社だけでなく、そういった動きが広く日本中で普通になることのカタリストになろう、そういった気持ちで始めて続けてきたことです。13年前は、本当に全国でも数えるほどしか週末の総会開催はありませんでしたが、今では少しは増えてきました。教科書や理念通りの資本市場の仕組みが我が国で実現するように働き掛け、自らも行動する。この創業以来の思いを、今シーズンも新たに再確認して臨んでいきたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。