マーケットがすかっとしません。巷間云われているのは、日銀が追加緩和をしそうにないからと云うもの。しかし日銀は物価は着実に上がってきておりデフレからの脱却は間違いなさそうなので今追加緩和する必要はないと云ってるのであり、そうであるならば、デフレ脱却確実と云うことで株価は上がりそうです。アメリカでは株価が史上最高値を先週付けましたが、こちらもテーパリング(金融緩和を縮小していくこと)を始めると云った時に一旦株式市場は売られましたが、景気がいいからテーパリング出来るのだ、と云う考えがきちんと浸透していき、そして株価は史上最高値まで行きました。

すると日本で株価がパッとしない理由は、1)日本独自の投資家の行動パターンなのか、或いは2)デフレ脱却確実という日銀の認識が甘いことに対する不安か、或いは3)デフレ脱却確実でも追加緩和もしてよと云う注文を付けているのか、いずれかだと云うことになります。さてどれでしょう?3)であればいずれは株価は回復するでしょう。1)の場合は若干不明です。日銀としては2)の不安を払拭すべきですね。今の段階ではマーケットは日銀の自信のほどを知りたいのではなく、日銀の認識が正しいことを納得させて欲しいのではないでしょうか。総裁会見生放送をどう使うかですね。