今日は10月4日。「とお」と「し」なので証券界ではこの日を「投資の日」としました。音に正確だと「とおし」の日なので、通しの日、何でもフリ込まずに上がれそうです。冗談はさておき、究極にシンプルに考えると、投資とは何でしょうか?投資対象を見つけて買い、リスク管理をし、いずれ売ること。そう表現できるでしょうか?この間にあるリスク管理というのは分かりにくいですが、買うか売るかの分析・判断を続けること、統合すること、とも考えられるでしょうから、削り切ると「買って売ること」になりそうです。買うというのは支払いだけを指しているとも云えるので(売るは代金受け取り)、「持ちたいモノを探し、持ちたくないモノを探す」ことが究極の投資の要素と云えそうです。要は探すことです。モノを探す時に前傾姿勢を取るか後傾姿勢を取るか。これは簡単ではありません。両方ありそうです。しかし後傾姿勢でも探せるのは、あらゆるモノを眼前に展示してくれるような恵まれた環境がなければいけません。それを提供していくのが私たちマネックスのミッションですね。しかし私個人的には前傾姿勢で探しに行くでしょう。獲物を掴まえるトラの姿勢です。10月4日は「闘志の日」でも良さそうですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。