私は活字が好きです。本は奥付けから見る変態な癖があるのですが、古くは精興社などにこだわりました。活字から写植になり、当初は会社によって随分良し悪しの差があった気がしますが、もちろん今はそんなことはありません。

最近は字が大きくなりました。恥ずかしながら、私にとっても便利です。そういえば最近は空港でもホテルでも、カウンターの横などに老眼鏡が良く置かれています。英語ではアイ・グラスと云い、表現に優しさがありますが。

それはともかく、活字の世界は本当に奥深く優しいものです。しかしそこは生きた世界ではありません。没頭してはいけません。距離感を保ちながら、暫し浸かるのも悪くはないでしょう。