週末に、生まれ育った町にちょっとだけ立ち寄る機会がありました。正確に云うと或る用事を済ますのに、いくつかの選択肢の中から敢えて生まれ育った町の近くで済ますことを選び、用事が終わった後にほんのちょっとだけ生まれ育った町を通ってみたのです。以前に行った時と同じように、町は自分の記憶に対して8分の5程度のサイズに見えるのでした。これは小さい時に自分の体との比較で覚えた映像が、何年も見なかった間に今のサイズで見直すことになって起きた現象であると、以前は整理しました。今回もその考え方に変わりはありません。
建物の大きさだけでなく、坂の印象が大きく違いました。今回通った道は、2カ所坂を登る場面がありました。どちらも坂が小さく、かつ緩やかに見えました。かつては自分の前にそびえるように存在していた坂が、とてもささやかな存在に見えました。視点の高さの違いが、上り坂に対しては高い視点ほど楽に見えるのでしょう。翻ってスキーで滑り降りる坂を考えると、視点の低い子供の方が楽に見えて、視点の高い大人には恐怖を感じる斜度に見えたりすることがあります。大人の視点は上り坂が楽に見えて、下り坂が苦しく見える。子供の視点は上り坂が苦しく見えて、下り坂が楽に見える。う~む、実際とは違うような。いや違うのではなく、経験と知見をもとに大人はもっと果敢に課題に取り組んで行かなくてはならないのか。当社も課題は満載。その上を見据えて、、しっかり乗り越えていかなければ!