石原都知事の発言とか、橋下大阪市長の言動とか、或いはまた原発の話とか、色々と気にしていることは多くあるのですが、政治絡みの話はどうも反響がややこしいので、今日は(も?)避けておきます。今日は活字の世界の話を。

昨日、活字の世界は危険だが楽しいと書きましたが、活字の世界は楽しいようでやはり虚構であると思います。活字を絞り出した人、即ち作家は、臭いも温度も湿度もある体験をして活字を生んでいると思うのですが、活字の世界で疑似体験しても、臭いや温度や湿度のある世界に対応できるようになる訳ではありません。或いは活字で分かったからと云って、手に汗握らずとも処世が出来る訳ではありません。最終的には、人はどっぷり人と向かい合わなければいけない。

人間と活字。活字がなければ人間はここまで繁栄できなかったでしょう。しかし活字だけを見ていては、人は成長できないでしょう。適切なバランスを保ちたいものですね。