早くも日本に戻ってきました。武漢を飛行機が発つ前にミサイルは発射され失敗したようなので、ちょっと安心しました。昨晩、武漢の夜は、白酒(バイジュ・強い焼酎のようなもの)ショットを繰り返し、いつもながらのタフな席ではありましたが、やはりいつも通りに楽しく、そしていつもよりもずっと生産的な夜でした。よし!
レストランからホテルへ帰るクルマの中、ライトアップされた黄鶴楼が見えました。そしてそのあと揚子江を渡りました。黄鶴楼と云えば李白。
故人西辞黄鶴楼(故人西のかた黄鶴楼を辞し)
煙花三月下揚州(煙花三月揚州に下る)
孤帆遠影碧空尽(孤帆の遠影碧空に尽き)
唯見長江天際流(唯見る長江の天際に流るるを)
昨日の武漢はあいにくの雨で、四月ではありますがまさに煙立つような大気でした。あいにく友人は私を揚子江で送る前に酔ってしまいましたが、酒を飲んで雨の武漢でバイバイするとは、お互いに李白先生にも気に入られそうな、正統な酒飲みでありました。悔やまれるのはこの句をすらすらと思い出すことも、書くことも出来なかったことです。生まれて初めて書道でも習おうかな。