今日私の所に、海外から白いシンプルな封筒が届きました。如何にも業務用連絡のような様相。中にはやはりシンプルな紙が一枚。全て英語ですが、簡単な請求書のような見た目。控えめで、業務に徹した雰囲気。振込先の口座情報と、請求額がサラッと書いてあります。会社宛の郵便で、宛先は代表者としての私になっています。知らない名前だったので怪しいと思い良く読むと、月刊誌1年分の代金で、「今払わないと受け取れません」と書いてあります。要は請求書ではなく、営業だったのです。いきなり請求額を書いた営業は昔からありますが、業務用請求書風に徹したものは初めて見た気がします。グローバルな、いわゆる振り込め詐欺でしょう。経理部門にこのようなものが回ると、「社長は(或いは会社は)こんなものも購読してるんだ」とうっかり払ってしまう会社も中にはあるかも知れません。まぁほとんどないでしょうが。世界中悪い人が考えることは同じなのか、或いは悪いアイデアは頻繁に輸出入されるのか。プチ発見をした午後でありました。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。