今日は一日だけ日帰りでボストンに行ってきました。朝5時半にニューヨークのホテルを出て、ちょうど12時間後くらいにホテルに戻りました。ボストンでも機関投資家に会った訳ですが、毎日々々当社グループの方針や現状を話し、時には世界や日本情勢の見方を聞かれるのでそれに答え、機関投資家側のあらゆる質問に対し回答し、或いは異なる意見について議論したりします。そう云ったやり取りが、毎日続くのです。先ず最初に当方の方針・状況を説明しないと議論にならないので、冒頭にかなりの時間を掛けて似たような説明を毎回繰り返す訳ですが、これが中々エネルギーのいる作業です。肉体的にも精神的にも体力が必要です。なんでこんなことをするのか?株を買ってもらうため?それはそうなのですが、このようなプロセスの中で、あたかも優秀な社外経営コンサルタントと話すように(実際には話したことがないのであくまでも想像ですが)、自らの考えが整理され、戦略のめりはりやプライオリティが自分の中でより明らかになり、見落としていたことに気付いたり、或いは新たなアイデアを発見したりします。IRミーティングは、私にとっては情報や知恵に富んだ、とても有効な時間なのです。(アメリカ時間の)明日も続きます。頑張りながら楽しみます。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。