信じるとは、人の言葉、或いは人が言う、との意味合いでしょうか?サザンオールスターズによると言葉より涙、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドによると言葉はダメだがぬくもりなら信じられる、涙も裏切るが優しさなら分かち合えるとなるのですが、いずれにしろ言葉が即ち"信じる"には素直に繋がらない雰囲気があります。しかし翻って考えるに、人間たるもの、言葉だけが考えを伝えられるツールだとも考えられます。漢字が作られた古代に於いて、言葉は今よりも重かったのでしょうか。しかしそれは何故?そして言葉は長ければより正確に伝えられるとも限りません。人には、言葉の人とか、音楽の人とか、アクションの人とか、人によって伝え方や得意範囲が違うという考え方もあるかも知れません。私は言葉の人でしょうか。しかしこれも定かではありません。少なくとも云えることは、どんなに忙しくても、言葉は適当に、軽く使ってはいけないということでしょうか。師走も目前に迫り忙しくなる今日この頃、言葉には気を付けていきたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。