日本はリーディング・カントリー、真の先進国であると思います。不良債権問題、高齢化、デフレ、年金問題、公的金融の増大、格差に対する反対、超低金利、その他モロモロ。先進国で抱えている問題は、全て日本では既に経験してきたことで、日本人にとってはデジャブーです。日本が苦しんで対応している時には、色々と「そんなやり方でいいのかー!」と云われましたが、今では世界のどの国も同じような対応をしています。日本は先進国の先進事例に富んだ、そして未だに国力を維持している、希有な国であり、Leading Countryなのです。

と、まぁ、そんな見方も出来るのではないかと思うのです。

本件について、真剣にそして精緻に検証している訳ではないのですが、このような発想の転換、視点を切り替えることは、我田引水で恐縮ですが大切だと思っています。が、しかし、日本はそういったことをもっと上手に宣伝した方がいいですよね。

そもそも中国に抜かれた世界第2位の経済大国の地位だって、今頃の円高で再計算すれば、堂々の返り咲きをしているのではないかとも思うのです。「円高によりGDP世界第2位復帰!」なんてマスコミも政府も大々的に云ってみたら如何でしょう。刺激されて中国は怒るかも知れませんが、それでは人民元を切り上げられてはどうですか?と云い返してみるとか。ま、冗談ですが。国民一人当たりGDPも、この円高で10位以内に復帰していると思うのですが。

日本の悪いところは、そういって逃げ場所を見つけて、改革を止めてしまうことでもあるので、反省的雰囲気は必ずしも悪いことばかりではないのですが、もっといいところも主張し、そのノウハウを国際社会で伝授・共有することが、日本のためにも世界のためにもなると思っています。