二年ぶりに大連に来ました。四年前に初めて来た時には、その整理されて造られた街の構造(主に道路について)や、街路樹や植えられた花の多い街並み、そして英語が中国の他の場所に比べて通じやすいことなどに感心したものですが、そのようなポジティブな印象や新鮮な驚きは、今回は大きく下がりました。なべて人の感覚は相対的なものですから、三度目なので大連に慣れたこともあるでしょうが、中国の他の場所の発展があまりにも目覚ましいので、それとの比較に於いて驚きが小さく感じられるというのが真相でしょうか。

しかし慣れというものは恐いもので、実はこのつぶやきは国際会議(通称サマーダボスと呼ばれているもの)の場に着く前に書いているのですが、その場に知り合いが多くなってしまったが故に、新しい発見や刺激が少なくなる危険性を今から感じています。意識的に知らない人と話さないとなぁ。

・・・とここまで書いてから会場に着いたのですが、先ずはテーマを変えないと出会いも変わりません。という訳で、"cracking the cosmos"なるものを聞いています。文字通り、宇宙物理学の話なのですが、面白い。そしてテーマが物理学からも変わっていく。やはり変化だけが生命の源泉なのでしょうね。