私はいつも耳栓を携行しています。人の話を聞くのが嫌いな訳ではありません。飛行機でも新幹線でも、耳栓をするとしないでは、疲れ方が格段に違い、もちろん耳栓をした方が疲れないのです。良く眠ることも出来ます。耳栓には色々な種類のものがありますが、私は黄色いウレタンの、昔からあるアノ耳栓を使っています。くるくる丸めて細くして耳の奥まで入れる、アノ耳栓です。最近ではなくさないないように紐付きとか、プラスチック製のものとか、黄色いのでもとても柔らかくて耳に優しいのとか、色々ありますが、昔からあるクラシック・ヴァージョンが一番便利です。軽くて安いのですが、何と云っても洗えるのがいい。いつも清潔。そしてプールで使うことも出来ます。耳栓をして泳ぐというのは、生まれて半世紀近く経った最近初めて試したことですが、これは楽です。ボコボコ・ザバァーッ、と云う音のダイナミズムが小さくなるので、失うものもあるのですが、とにかく楽です。ゴーグルと耳栓をすれば、どんな子供でもすぐに泳げるのではないかと思えるくらい楽です。同じ長さを泳いでも、疲れ方が違います。耳栓は水の中でも空の上でも、疲労を減少してくれるのです。今度は陸上でも使ってみようか(新幹線以外)。しかしこれは危ない。限定した場所だけで使うようにします。使われていない皆さん、一度試されては如何ですか?
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。