ちょっと時間調整が必要なことがあったので、目の前に見えた本屋さんに入って文庫本を選び、短編小説を読みました。随分慎重に本を選んだつもりなのですが、これが中々馴染まない。表現が今ひとつ気に入らない。話の筋や、細かいところの理由付けなども納得できない。そう思ってくると、比喩なども飛躍がある気がして興醒めしてしまう。私は食べ物も人も好き嫌いがない方ですが、とは云え少々はあり、気の入らない人と無理して話しているような気分になったのでした。もうその本は読むことはないでしょう。

本と人付き合いは似ています。しかしそうして同じ人とばかり付き合ったり話すのも、世界が狭く凝り固まってしまう気もします。友達は友達に紹介してもらう。やはり本も似たテイストの人に紹介してもらうのが一番でしょうか。でも人と違ってあっさり付き合いを止めることもできるし、色々冒険してみるべきでしょうか。