「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」(古今集秋歌上 最初の歌 藤原敏行)

昨日は立秋でした。歌の世界において、季節の変化はいつも完了形のような気がします。では心の変化はどうでしょうか?心の変化に気付くのは、やはり完了形でしょうか。しかし季節と違い、心は自分のものです。

心は意志で出来ている。心の変化は受け身ではなく、能動的なものであるべきでしょう。季節も変わる、マーケットも変わる、そしてそれらは私たちのコントロールの外側にあります。しかし意志だけは自分の手中にあります。いや、なければならない。

季節の変化の兆しの中で、ふとそんなことを思うのでした。