ツキの流れとは、本当に興味深いものです。小さな細い流れから始まることもありますが、鉄砲水のようにいきなり来ることもあります。いずれにしろ大きな流れがある時は、誰も止めることも闘うことも出来ません。
これはマーケットとも似ています。かつて同僚であったフィッシャー・ブラック博士は、マーケットの流れは暴走する象の大群のようだと表現したことがあります。象が群れをなして走っている中に、対抗して自らの身を投じてはいけない。流れの途中では、決して立ち向かうことは出来ない。トレーディング的に云うと、流れに先立って順ポジションを取るか、流れのピーク時に逆ポジションを取るべきだと云っていました。
なべて"流れ"と云うものは、そんなものなのかも知れません。或いはそのようなものを、我々は"流れ"と認知・表現するのでしょうか。時に流れに棹さして、時に転換期に流れに作用しながら、生きていきたいと思います。