北京から帰ってきました。北京には大勢の人が海外から訪れています。20年以上前の同僚(というか先輩)にもバッタリ会いました。まだ社会人成り立ての頃に、ロンドンオフィスで欧州のマーケットやデリバティブ、アービトラージを教えてくれたCKです。

彼は今は(大)個人投資家になっているのですが、何故来たの?と聞くと、中国に投資する・しない、好き・嫌いに関係なく、世界中の何に投資をするにしても(国、地域、債券、株、どの企業か、その他あらゆる投資機会という意味)、中国で何が起きているかを知らないと話にならない、との答えが返ってきました。正にその通り。中国を理解せずして世界経済・投資を語る無かれ、ということです。

中国は明らかに成長しています。しかし多くの問題や制約を抱えています。例えば、経済を大きくするためには都市化を進めなければなりませんが、都市化を進めるためには電力が必要であり、石炭は豊富ですが、発電所を造るにも送電線を張るにも銅が要ります。中国が描いている成長を支えるだけの銅が世界にあるのか?あるには決まっているのですが(海底なども含めれば)、どうやって確保するのか?これはほんの一例です。

正しいパースペクティブ(遠近感)を持ちたいと思います。